200名城登るのがツラいベスト5

皆さん、こんにちは。今日は200名城の中でも、心に残る登るのがツラかった山城ベスト5をご紹介したいと思います。ツラい理由って何だったんだろう・・・と考えてみると、距離よりも山城本丸跡へ続く道の傾斜のキツさなんだと思います。例えば大野城、飯盛城なんかもずいぶんと歩いたのですが、それほど急斜面ではなかったので息が上がるほどではありませんでした。では早速息が上がる山城行ってみましょう~!

5位 高取城 (100名城、奈良県)

ガイドブックの案内:近鉄壷阪寺駅からバス11分、壷阪寺前下車徒歩40分

当時名古屋に住んでいたんですが、まず壷阪寺の駅までもちょっと厄介ですよね。バスで西国33ヵ所6番壷阪寺で降り、そこからお城の登山口まで舗装された車道を登り、登山口からも長く急な山道を登るのですが、石垣が見え始めると、お城ファンとしてはやっぱり心が躍ります。良くもまあこんな高い山の上に、こんな立派な高石垣のお城を築いたもんだと感心せざるをえません。流石、日本三大山城の一つです。天守台の上から見える吉野の山々の景色も素晴らしいです。そこでお弁当を食べている人を見て「コンビニでおにぎりでも買っておけば良かったなぁ」と思いました。天気の良い日にピクニック気分で行くのがおススメのお城です。

10mもある高石垣天守が見事な高取城 (奈良県)

4位 岩村城 (100名城、岐阜県)

ガイドブックの案内:明知鉄道岩村駅から徒歩20分で資料館、更に徒歩20分

「あれっ、麓(ふもと)の資料館からたったの20分だったっけ?」と言うのが最初に思った感想です。確かそこそこきつい山道を登った思い出があるのですが。岩村城は高取城、備中松山城と共に日本三大山城の一つですが、標高717mnと日本一高所にあるお城だそうです。登って行って最初に目に入る6段もあるひな壇上の石垣が印象的ですが、それぞれ平らな部分が犬走り程度の幅で非常に狭く、これは本当はひな壇のない高石垣を築きたかったけど技術がなく6段にしたのではないかな?と思いました。(似たような段々石垣は石川県の七尾城でも見れます) 実は去年、車でこのお城に再来訪したのですが、頂上まで車で行くことができ「最初に来た時のあの大変さは何だったんだろう?」と拍子抜けしてしまいました。

ひな壇のような石垣が印象的な岩村城 (岐阜県)

3位 安土城 (100名城、滋賀県)

ガイドブックの案内:JR安土駅から徒歩25分で登城口、更に徒歩25分

JR安土駅前を下りると目の前にレンタサイクル屋さんがあるので、レンタサイクルを借りると便利です。レンタサイクルだと、セミナリオ跡、安土考古博物館など安土城から離れた関連施設にも同時に周れるのでおススメです。登城口で入場料を払うといきなり石段の大通りがあり、右に左に家臣の館跡が続きます。一段一段の石組が大きく、そして急です。良くもまあ、こんなに立派な石の階段を築いたものだと驚きます。そして最後にたどり着く天守跡ですが、建物を支えた大きな礎石のみが残っています。まあそれぞれが巨大で、ここにあの想像図で良く見る豪華絢爛な天守が立っていたのかと思わず想像してしまいました。安土城は日本中のあまたある城跡の中でも最も想像を掻き立てられるお城の一つではないでしょうか。天下人信長の理想のお城、城下町がここにあったのですから。そう考えると当時のお城の遺構が残っていないのはとても残念ですね。天守跡から見る琵琶湖の景色も格別です。ここも是非、晴れた日に行くべきお城ですね。

巨大な礎石の並ぶ安土城天守跡 (滋賀県)

さあ、更に登るのがツラくなって行きます・・・

2位 千早城 (100名城、大阪府)

ガイドブックの案内:近鉄河内長野駅からバス35分、金剛登山口下車徒歩20分

鎌倉時代末、楠木正成が少数の兵で立て籠もり、鎌倉幕府軍を翻弄したお城ですね。小さい時に「太平記」を読んで夢中になったので、いつか来てみたい、お城の一つでした。冬に行ったのですが、一緒にバスを降りたのは金剛山に登る登山客ばかりでした。バスを降りると直ぐに登城口があり、いきなり急な石段の坂道が続きます。公式ガイドにも書いてますが、”かなりきつく” 直ぐに息が上がります。こんな急な山に鎧兜で攻め上がるなんて尋常ではない、と思いました。なので実際、難攻不落だったんでしょうか。登り切ったところには現在、千早神社があります。もともと土の砦だったこともあり、お城を感じる遺構はほとんどなく、低山登山の気分です。下山後、100名城スタンプの置いてある麓の茶屋で食べた温かい蕎麦が美味しかったです。

雪も降って寒かった千早城 (大阪府)

そして栄えある第1位、本当にここのお城はツラかった・・・

1位 小谷城 (100名城、滋賀県)

ガイドブックの案内:JR河毛駅から徒歩30分で登城口、更に徒歩40分

戦国時代、姉川の戦いで織田信長に敗れた浅井長政が最後に立て籠もったお城です。JR河毛駅を降りると駅前に浅井長政とお市の方の銅像があります。駅には河毛駅コミュニティーハウスがあり、レンタサイクルが借りれるので是非借りましょう。ふもとの「小谷城戦国歴史資料館」に行くだけでも、徒歩だと30分掛かってしまいますので。登り始めると、ところどころ景色が綺麗な所にも出ますが、本当に登るのがツラかったです。何がツラいかと言うと、途中整備されていない山道が出てくるあたりが大変なんです。このお城は登山靴もアリだと思います。やがて大手門跡から城域に入りますと幾つもの巨岩や、曲輪の遺構が現れますので、やっと気分が上がってきます。山の上に開けた大広間跡と本丸跡が最終ゴールになります。そこからちょっと下ったあたりに、浅井長政自刃の地があり、最期はどんな気持ちだったのだろうかと考えてしまいました。他にも落城の際、浅井三姉妹はどこで羽柴秀吉に救われたのだろうか、などなど空想の尽きないお城跡です。小谷城のふもとには「須賀谷(すがたに)温泉」と言う日帰り温泉があります、ツラい登山の後の入浴は本当におススメです。

山上に様々な曲輪跡の広がる小谷城 (滋賀県)
須賀谷温泉 https://www.sugatani.co.jp/

最後におまけ・・・

番外 岐阜城 (100名城、岐阜県)

ガイドブックの案内:JR岐阜駅からバス15分、下車後ロープウェイ

今まで3回岐阜城に行った事があるのですが、1回は車、残り2回はロープウェイで登りました。行く度になんて険しい山城なんだろう、と思ってしまうのですが、まあほとんどの方がロープウェイで行かれると思います。歩いて登るとホント大変だろうなと思うのですが、実際歩いて登った人はいるんでしょうか?徒歩だと間違いなく、ベスト5に入ってくるお城ではないかと思います。・・・書いていてちょっと気になったので調べてみました。岐阜市の金華山登山ガイドによるとレベルに合わせて10も登山道があるそうです。最短の「馬の背登山道」が両手両足使って登る、と書いてあるのでこれがツラそうですね。

出典:岐阜市ホームページ https://www.city.gifu.lg.jp/kankoubunka/kankou/1013265/index.html

信長が「天下布武」を発した岐阜城 (岐阜県)

さて今回の登るのがツラいベスト5いかがでしょうか?今回も僕が勝手に選んだのと、ここで紹介したお城は僕の200名城巡りでも、かなり初期に登ったお城なので記憶もあいまいなところがあります。他にももっと登るのがツラい山城があったと思います。皆さんのご意見もお聞きしたいので、是非コメントお願いします~

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“200名城登るのがツラいベスト5”. への2件のフィードバック

  1. ごもっとも。感心して納得しました。これからもどうか続けて〇〇5期待しております。決して、不足ではありませんが、出発の場所によってもむつかしい問題があると思います。素直な気持ちでこれからも期待しておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

    いいね: 1人

    1. コメント頂き有難うございます!はい、200名城のベスト5続けて行きたいと思います。

      いいね

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