前編

2015年秋 – きっかけはひょんな事から

6年前の2015年11月、当時の僕は名古屋で単身赴任していました。それまで名古屋へは仕事でさんざん来ていましたが、週末ゆっくり過ごすのは初めてで、名古屋の街を離れ散歩に行きたいと思い、ふと岡崎城に出かけました。

全てはここから始まった (岡崎城)

もともと小さい頃から洋の東西問わずお城が好きで、徳川家康が生まれた岡崎城も前から行ってみたいお城でした。入口のチケット売り場でふと目に入ったのが「日本100名城に行こう」の本でした。「公式スタンプ帳つき!?」この言葉につられて本を買ったのが、その後6年続く旅の始まりでした。はじめは公式スタンプの存在も知らず、そこに置いてあった全く違うスタンプを押したのですが、チケット売り場のおばさんから「あっそれ違います。横にあるのが100名城スタンプ」と教えてもらい、白い台紙に公式スタンプを押し直し自宅に帰ってから綺麗にカッターで切って, 糊で貼り直したのが記念すべき初登城の思い出です。

スタンプ帳は何年も使うのでビニールカバーをして
ボロボロにならないようにしましょう
いきなり押し間違いでスタート!

その後、名古屋を拠点に安土城(正に石垣の山、さすが信長の最高傑作)、年が明け2016年も北陸、東海あたりのお城を週末になる度に周りました。そろそろ名古屋から日帰りできるお城がなくなってきたこの年の年末、初めてJRの青春18きっぷを使って長野に宿泊して、善行寺、川中島古戦場、松代城、そして帰りに松本城に寄って帰り、これが100名城巡り初の宿泊を伴う旅行になりました。ちなみにこの松代城に行った日は、むちゃくちゃ寒かったのを今でも強烈に覚えてます。千曲川の広大な河川域にポツンと立つ松代城、防衛上こんな不利な場所に立ってると言う事は川中島合戦の最前線基地だったからでしょうか。

とにかく寒かった松代城

もともと学生時代に世界中を旅するバックパッカーだったので、この時の長野も1泊3,000円くらいのゲストハウスに泊まりました。100名城を巡るとなるとなかなかお金と時間がかかります。全部周り切るとなると如何にお金をかけず効率的に周るかが大事になってくるので、遠い所は春・夏・冬に発売される青春18きっぷの季節に合わせて年休を使い、宿泊は基本1泊3,000円台か、それより安いゲストハウスやカプセルホテルを利用しながら周りました。

2017年 – 舞台は東海から関東へ

2016年の暮れ、名古屋の単身赴任が終わり東京に戻ってきました。この時点で東海、北陸、一部信州、近畿地方の20城を周っていました。東京に戻ってからの半年間は、仕事が忙しくなかなかお城巡りが出来なったのですが、秋ごろからようやく関東一円のお城を回るようになりました。城好きの人に西は石垣の城、東は土塁の城とよく言われるように、確かに関東には石垣で圧倒するようなお城は無かったのですが、その中でも群馬県太田の金山城は石造りの城郭が残っており見応えがありました。

関東の山城では珍しい石垣の金山城

この年、秋の週末には東北の仙台城や多賀城、特に多賀城は初めて訪れた古代城で広い遺跡をあれこれ空想を膨らませながら歩くのが楽しかったです。気が付けば、2017年年末時点で37城まで到達していました。

城と言うか昔の館跡、坂上田村麻呂でおなじみ多賀城

2018年はじめ、なんとまた名古屋に単身赴任で戻ってきました。この時からですかね、それまではどこかの旅行のついでにとか、まあ週末の気分転換にと言う感じで周ってたのが、100名城全部周ってみたいと言う気持ちに変わってきました。

手始めに一昨年の単身赴任で周ってなかった近場の犬山城、奈良の高取城(こちらも良くこんな山奥にこんな立派な石垣が!と言うお城)、滋賀の観音寺城を始め、それまで周れていなかった近畿のお城も周りました。僕の実家が大阪にあるので、実家の車で竹田城、岡山の鬼城(古代城では最もおすすめ)、津山城(ここもまた石垣が凄い)、備中松山城(さすが現存12天守閣の一つ)そして鳥取城など周りました。

その鳥取城なんですが、今までに見たこともない石垣に遭遇しました。天球丸と呼ばれる曲輪なんですがなんと!半球城の石垣なんです。説明書きによると江戸時代半ばに石垣が徐々に崩壊し、修理を河川修繕の専門家に頼んだところ、このような補強の仕方をしたそうです。全国でもここでしか見れないレアな形の石垣でおすすめです。

超レア!球状の石垣 (鳥取城)

(メニューから中編に続く)

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